執行部会/理事会

年頭のご挨拶

まず遅くなりましたが、昨年11月に役員改選があり引き続き東京支部の支部長を務めさせていただくことになりましたことをご報告申し上げます。

ウクライナ・ロシア戦争終結へ向かうことの相変わらずの不透明性、イスラエルによる戦闘がもたらす中東の不安定性、シリアの崩壊とその後の混沌、これらが継続しさらにアメリカ新大統領就任による歯止めのかからない大きな変革が予想される2025年を迎えました。ご存じの通り宇高東京支部の活動の柱である現役2年生対象の首都圏研修は昨年12月3日に行われました。今回は新たにOBが関与する2施設が新たな研修先に加わり、29施設にお世話になりました。支部を運営するにあたりどうしても1年ごとという短期的な問題としての対応を優先してしまいがちですが、支部としては1年ごとに変わる現役2年生に対し言い換えれば毎年新陳代謝が繰り返される将来世代のことを考えて行動をする必要があります。
かつては単体としての企業の活動は限定的でした。現代では多くの利用者を抱える企業が全く違う領域でサービスを始めることが当たり前になりました。社会の流れに対し今風でいう持続可能な社会(支部)にするという意志を持ち、毎年リニューアルを続けることに挑戦することが重要です。また宇高同窓会東京支部は代々の先輩からの預かり物で将来世代に引き継がなくてはなりません。淡々と過ごす1日1日の生活は何の変哲もありません。しかしながら国民皆保険が制定された1961年は概算で日本の人口は9400万人、出生数143万人、死亡者数71万人、平均寿命男65.3歳・女70.1歳、100歳以上人口153人(1963)、総医療費1兆円未満(GDPの2.8%)でした。2024年は概算で人口1億2400万人、出生数68万7千人、死亡者数157万人、平均寿命男81.1歳・女87.1歳、100歳以上人口9万4千人、総医療費47兆3千億円(GDPの8.18%)と年単位でみると社会の変貌が認識できます。この目に見えない社会の変化に対応しながら東京支部の会員を増やし首都圏研修を継続させていくためには当然ですが電子媒体を使った情報発信と情報収集が不可欠です。特に若い世代への情報発信は電子媒体でなければなりません。現在の執行部および理事構成員の年齢差は50歳です。不確実性が続く中、東京支部に活力を注入するのは若い世代に年配者がサントリーの創業精神“やってみなはれ”という気持ちを持つことに尽きるのではないでしょうか。

皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

支部長 菅原 忍(昭和54年卒)