会員投稿

会員投稿① コロナワクチン接種体験記

50歳男性のコロナウイルスワクチン体験記を報告させていただきます。私はコロナに感染した患者さんを直接診ることはありませんが、自分が担当している患者さんが感染したり、治療した直後の患者さんが感染>死亡された経験があります。働いている病院ではいわゆる第3波では40人ぐらいの軽度から中度(最大でICUまで)の患者さんが入院していました。その後一桁まで減少し、この書いている最中はまた15人ぐらいまで増えてきています。世界中が期待しているワクチンを医療従事者として受けましたのでご報告させていただきます。ちなみに5歳で交通事故、40歳で腰部ヘルニア、花粉症(スギ)がありますが、いわゆる糖尿病や高血圧・がんなどの既往歴はありません。

注射は病院内のコロナのため使っていない病棟の一角で行いました。注射後に熱が出る人がいるので、高熱が出た場合はワクチンのため熱が出ているのか、コロナに感染して熱が出ているのか、区別がつかなくなくなる可能性があるので2週間の日程で計画が練られて、各セクションで同日に打たないようにしています。看護師さんのように夜勤がある方は夜勤後に打つように日程調節がされました。

注射そのものは0.3ccとインフルエンザワクチンより少ない量で、自分はたまたまかもしれませんが、全く痛くありませんでした。注射後5時間ぐらいでわずかに痛いかも、と感じたため;また同僚が注射の夜は注射側を下にして寝ることができなかったという人が多かったため、鎮痛剤を服用して寝ました。次の日も鎮痛剤を服用したこともあるのですが違和感程度で、2日目には全く痛みはなくなりました。

ただ、職場の同僚は結構2日目に(熱が出ただけでなく、腕が上がらない)苦しんでいる人が多いです。ここらへんがインフルエンザワクチンはとかなり異なる反応です。コロナに感染歴がある人はさらに3日目まで症状がつらいようです。また、すでに第2回の注射が始まっており、多くの方で1回目より反応が強く出ています。

ちなみに同じセクションに平成17年卒がいますが、彼は軽い注射部位の筋肉痛程度で収まりました。

日本全体としては75%の人に注射してもらい、集団免疫を作る予定のようです。ただ現実は季節性のインフルエンザ予防接種で3割ぐらいであり、その倍の患者さんに受けてもらうのは行政/医療側にとって大変な労力であることは確かです。また私の働いている病院はわざわざ冷蔵庫を購入し、その準備をしています。ワクチンについてはいろいろな意見がありますが、私からは2日目(コロナに感染歴がある人は3日目も)が休みになるようにして注射されたらどうかと思っております。