会員投稿② 「変わる」
令和元年十一月十三日、遠き中国の地で新型コロナ禍の嵐が吹き始めた頃、仙石芳英前支部長(昭和44年卒)から菅原 忍氏(昭和54年卒)を支部長としての新体制東京支部が船出をいたしました。
新体制執行部会の引き継いだ宿題として、名簿の作成、支部会則の改定、支部ホームページの刷新等がありますが、支部同窓会活動の基本は、同窓生の支部総会や部会への参加からであります。そのためには平成以降の卒業年代とのつながりを増やしていく事が、新執行部会のこれからの課題です。それは、母校の首都圏研修への協力の維持、前年度より始まったフィールドワーク研修への協力体制の充実という支部の存在理由の一つとも深く関わっています。それらは、在校生に東京支部の存在を記憶していただくことにもつながるからです。それらを執行部会は支部活動の基本として計画しておりました。
ところが、皆様御存知のように新型コロナ禍の嵐が吹き荒れ、緊急事態宣言等の下、令和二年の支部総会は、対面での開催は中止になり、ホームページ、メール、ハガキ等を駆使した形でしか行われず、部会も現在も開かれていない状況です。
宇高でも首都圏研修やフィールドワークも中止され、また同窓会本部においても十年会、総会が延期となり、令和三年度もすでに十年会、総会は延期となっております。いうまでもなく十年会と総会は同窓生が集まる一大イベントであり、将来的な影響も危惧されるところであります。
この中、東京支部においては、必要に応じて理事を招集し、名簿の作成、会則の改定の立案、ホームページの刷新等、前理事会で決まった事案の企画の実施・意見交換等を行っております。名簿の作成、会則の改定は、将来、支部総会への提案という形で会員の皆様にご披露できる日が来ると信じています。
名簿は、従来の冊子を総会で配布する形式だけでなく、電子化を視野に入れてデータ送付の方法も検討されており、日常の同窓生皆様とのメールのやり取りや会員から同窓生の紹介を受けてのメールアドレスの登録・更新をしております。ホームページの刷新の一環として、この春より「会員訪問記」「会員投稿」を取り入れて、若手会員を中心に会員情報の発信を開始しています。少しでも、同窓生の興味を惹きつけ、総会、部会への参加を促すことを目指しているからです。
ホームページでもすでに紹介させていただきましたが、令和二年十一月十八日の拡大執行部会へは、小倉 崇氏(平成11年卒)をお招きし、ロボットについてのミニ講演をしていただいております。その後、首都圏研修の代わりに行われた講演会に小倉氏には、主に二年生に対して講演をしていただいております。とてもよかったという声を学生および教員から東京支部にいただいております。
新型コロナ禍の嵐は、体験記にもあったワクチン接種で鎮静化はするでしょうが、新型コロナがなくなることはないとの予測です。新しい型のインフルエンザとして私たちの生活に定着していくのだろうと思われます。つまり、巷間言われている「新しい生活様式」へ変わるのです。支部活動も、従来の総会・部会の様式が通用しなくなる可能性があるということです。
総会・部会・理事会において、個人間の距離を確保した空間的、もしくは会議行事の時間的分散化、インターネット・郵便等の手段を行事・会議の一部に取り入れた分割しての開催などが必要になってくると考えています。つまり、従来の全体的集団的なものから「個・分け」様式・手段の採用によって支部の目的である同窓生の結束を形作り、その力を以て母校の発展に寄与することを図ることが必要になってくると思われます。
支部新体制が船出してから一年半、とても誇ることができる活動状況ではありませんが、世界が変わり、社会が変わり、生活様式も変わるのです。その中で悪戦苦闘する支部活動も変わっていかなければなりません。
自らも「変わる」のです。
東京支部副支部長 渡邊恭山(昭和54年卒)