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宇高OB探訪記~「For the good of humanity」~

『ディープテックって、成功して社会実装されれば人類にとって本当に有益なんです。例えばmRNAワクチンのモデルナはコロナ禍で人類を救いました。
モデルナって、ベンチャーキャピタル(VC)が創業した会社ですからね。世界を変えるポテンシャルのあるシーズ(種)は、初期段階では技術的・市場的な不確実性が高すぎて、大企業はどうしてもリソースを割きにくいんです。だからスタートアップが必要なんですけど、バイオスタートアップにはどうしても三重苦が待ち受けていて。1つ目は事業化までの期間が「長い」、2つ目は「赤字」、3つ目が専門性が高くて「難解」なことなんです。こんな会社に銀行は絶対にお金を貸してくれません。だからこそ、私たちのようなライフサイエンスに特化したVCの存在意義があって、VCとして研究者が研究・開発に没頭できる環境構築を徹底的にサポートするんです。キャピタリストとして人類の未来に繋がるような仕事が出来ることが最高のモチベーションですね。』

2004年設立で、東京大学などの大学発シーズに投資・育成を行う、ライフサイエンス特化のVC 株式会社ファストトラックイニシアティブ代表パートナー安西智宏先輩(H7卒)。今回は安西先輩を囲んで、東京支部副支部長の黒﨑弘正先輩(H元卒 江戸川病院 放射線治療科部長)、野澤泰志先輩(H8卒 元経産省、現 東京大学産学協創推進本部スタートアップ推進部長)、小倉由資さん(H14卒 昨年の東京支部総会で講演/東京大学大学院農学生命科学研究科准教授 博士(農学))、中川雄一朗さん(H16卒 株式会社アニポスCTO)、堀口圭さん(H24卒 KH株式会社/株式会社BIDHIT代表取締役)、保知一也さん(H27卒 Acrosstudio株式会社代表取締役社長)、小職(H10卒 関口義雄)の8人で集まりました。

小倉由資さんから『地球上の食糧生産の75%に影響を及ぼすと言われるミツバチが、寄生ダニの影響でアメリカを中心に大量死している現状。そしてその寄生ダニ(Varroa destructor)からミツバチを保護する研究とその特許(昨年の東京支部総会で講演)をどう事業化していくか』についてお話をお聞きし、酔っ払いながらも皆が真剣に小倉さんに質問しつつディスカッションしている様子が、まさに宇高生ならではの雰囲気で非常に面白かったです。最後は、かつてアカデミア研究者でありキャピタリストの安西先輩から、現役のアカデミア研究者である小倉さんへ優しくアドバイスをされている様子を拝見し、宇高の繋がりって本当に良いものだなぁと感じました。

~For the good of humanity 人類のために~ 
『キャピタリストとして人類の未来に繋がるような仕事が出来ることが最高のモチベーションですね』
この言葉を発せられた瞬間、安西先輩からもの凄いオーラを感じました。皆の背筋が一瞬ピンと伸びたことを覚えています。安西先輩、本当に素晴らしい時間を有難うございました。

左から 黒﨑 中川 堀口 安西 小倉 保知 野澤 関口

H10卒 関口義雄(UBS銀行東京支店)