増田仲夫同窓会長よりいただきました
♫二荒の山の青雲や 高き想ひにあこがれて♫ 青雲の志を抱き滝の原を巣立って幾星霜、同窓会の皆様にはいかがお過ごしでしょうか。お元気なお方には変わらぬご健勝となお一層のご活躍を祈っておりますし、ご不調の方には一日も早いご快気とご本復を念じております。皆様には日頃より同窓会活動にご理解ご協力をいただき心より御礼申し上げます。
宇高同窓会はこの春、全日制280名、通信制94名の卒業生を新たな仲間として迎え、総勢3万6千余名となる屈指の大同窓会となりました。丸3年のコロナ禍下にありながらも、着実に予定した行事をこなし、力強く歩みを続けておりますので、ご休心ください。
現役学生諸君も頗る元気よく、「自律自治」「質実剛健」で滝の原健児らしく青春を謳歌しており、同慶の至りです。「進取究明」で学業はもとより、種々の部活動や研修にも励み、目覚ましい活躍ぶりを見せており、同窓会としても、その折々に「滝の原教育振興会」を通して支援をしております。
ところで最近、県内高校のあり方について、分割やら合併やらと再編の課題が喧しくなっており、気がかりとなっております。石原裕次郎が「粋な別れ」で♫命には終わりがある、恋にも終わりがくる♫と唄っておりますが、高校再編がどうあれ、ひとたび結ばれた同窓という縁(えにし)に終わりはないのです。
同窓会は横の絆を基に、縦のつながりで織り上がっています。同期卒でなくても卒業後知り合って、同窓の誼で友情が生まれる「無形の財産」「心の宝」となります。
仏道修行に無財の七施という教えがあります。温かい眼差し「眼施(ゲンセ)」、どなたにもまず穏やかな顔の施し「和顔悦色施(ワゲンエツジキセ)」、言葉の情け「言辞施(ゲンジセ)」等々、そして思いやりの心である「心施(シンセ)」に至っては、心を磨き絆を持ち、皆で手を取り合い友の輪を拡げる・・・。
「であい ふれあい いいおつきあい」
「よきをとり、手に手をとりて 福をとり」
これぞまさに「和敬信愛」の賜物といえましょう。
皆様におかれましては、時にはふと立ち止まり、振り返ってはお身内やご家族に、はたまた母校や恩師に思いを馳せて、心の施し「心施」「愛」を投げかけてほしいものです。
「リターン・ザ・滝の原(あの滝の原で、また会おう)」、
そして「エンジョイ・ザ・同窓会」
♪さみどりすがし滝の原♪は待っています。
これからも宇高同窓会の一員として、お互いに大いに交誼親睦を図り、相携えて母校宇高と同窓会の発展のため、お力添えくださるようお願い申し上げます。
同窓会長 増田 仲夫